「議論しない空気」 に活を入れたい!
川中だいじさんは現在中学2年生。深く、鋭く社会状況を見つめ、民主主義のあるべき姿を追い求め、ジャーナリズム活動を展開している。昨年3月には岸田文雄首相に原発政策の是非を取材したいと決意し『日本中学生新聞』を創刊した。(聞き手は樫田秀樹さん)
「学校で政治の話はするな」
【岸田首相が原発再稼働を考えているという。しかも世界に先駆けて60年超の運転に挑むそうだ。2011年の(原発事故の)反省は政府官僚から消えたのだろうか。専門家の言うことが正しければ、なぜ原発事故は起きたのだろうか?唯一の戦争被爆国、そして原発事故被曝国として脱原発を訴えるべきではないか?】
【2021年10月に閣議決定された『エネルギー基本計画』を調べてみた。(そこには)「福島第1原発事故の経験、反省と教訓を肝に銘じて取り組むことがエネルギー政策の原点」「再生可能エネルギーの拡大を図る中で、可能な限り原発依存度を低減する」と明記されながらも、「2030年に向けた政策対応ポイント(原子力)」では「世界で最も厳しい規制基準に適合すると認められた場合は、原発再稼働を進める」と真逆のことが書かれている】
【2023年5月に成立した『GX脱炭素電源法』では世界に先駆けて60年超の原発運転を可能にした】
いずれも『日本中学生新聞』からの引用。恥ずかしながら、筆者も初めて目にする事実があった。新聞とほぼ同時に始めたインターネットのX(旧ツイッター)でも情報発信をし、フォロワーはすでに約3万人(筆者Xの約5倍)。川中さんを突き動かす原動力は何か。
──大阪万博やIRカジノなどの社会問題に関心をもち、選挙のたびに候補者にアポなし取材を行い、中学生として学校内での民主主義にも目を向けています。政治や民主主義に関心をもったきっかけを教えてください。
4年前、小学校4年生のとき、夕食時に両親が「大阪維新の会」が進める大阪都構想について話し合っていました。僕の住んでいる大阪市がなくなって4つの特別区になるって、どういうメリットとデメリットがあるのかを知りたいと思ったんです。当時は携帯電話もパソコンももっていなかったので、父のスマホを借りてユーチューブを見たり、演説を聴きに行ったりして情報を集めました。
──何かわかりました?
し 財政はどうなってしまうのか? 社会福祉が削られてしまうのか? などの疑問を覚えたんです。そこで思ったのは、僕たちは学校でそういう話をしていないということでした。学校の休み時間に、友だちに都構想のことを知っているかを尋ね、知っているなら賛成か反対か、その理由は何かを聞いていたんです。すると都構想という名前は知っているけど内容は詳しくないという子が多く、友人から内容を教えてほしいと言われたので説明していると、それを聞いていた先生から「学校で政治の話はするな」と叱られました。「わかりました」と言ったものの、腑に落ちなかったので反論しようと決めました。
──どういう反論を?
生徒に発言の自由がないのを調べるうちに、国連の「子どもの権利条約」第12条に自由に意見が言える「意見表明権」があると知りました。そこで先生にそういう権利がありますと説明したら、先生はそれに特に答えるわけではなく、議論にもなりませんでした。
──先生が権利条約を知らなかったのかもしれませんね。
そうかもしれません。僕はそれからも休み時間に友だちと政治の話をやめませんでした。すると先生から母に電話がきて、「今度政治の話をしたら校長室に行きますよ」と言うんです。ますます納得できない。だって税金を払っていない僕だって政治的に生かされているわけで、それを話すなというのは理不尽ですから。
それで話すのがダメなら書くのはいいだろうと学校の新聞委員会に入りました。そこである市政選挙について、各候補者の政策を説明したうえで、みんなの両親に「選挙に行きましょう」と呼びかけてくださいと書いたら、「政治的発言だ」として校内での掲載を止められました。担任の先生が理解があったので、僕の教室の中で貼られただけです。22年の参議院選挙での各党のキャッチフレーズを書いただけでもダメ。ぼくの書いた記事で、校内で掲載OKになったのはドラえもんについての記事だけです。
──小学生で、選挙権のない生徒たちになぜ選挙のことを訴えたのですか?
2016年から選挙権が18歳にも与えられ、その頃から多くの高校で主権者教育が始まりました。でも、高校生用の主権者教育のビデオを見ましたが、アニメ的な動画を見るだけで、政治的な「議論をしよう」との内容とはほど遠いものでした。僕たちが選挙権をもってからではなく、その前に、つまり義務教育の時点から、みんなで意見を出し合い議論をして、主権者意識を養うことが大切だと思います。
──でも、日本の学校では議論の場がない。
そうです。民主主義で大切なのは議論です。でも、学校では僕たちに議論の場はないし、学校は教育基本法の制限もあって政治的な話題を避けがちです。だから友だちと政治的な話をすることも止められてしまう。ここが日本の学校での民主主義の欠如だと思います。議論もしないまま育つから、大人になっても意見が言えない。そして、少数派の意見が尊重されない社会になっていると思います。
──去年、中学校に入学し、民主主義を学校に浸透させようと生徒会長に立候補しました。
立候補者は4人いました。全生徒の前での演説の持ち時間は2分だけなので、短い時間にいかにアピールするかを調べて、参考にしたのが田中角栄元首相の演説です。アピールはシンプルで声が大きいところを見習いました。
──何をアピールしたのですが。
「学校の主役は、ひとりひとりの生徒です。そのひとりひとりが気軽に意見を言える環境を一緒に作ろう!」と訴えました。そして当選しました。任期は半年です。
──その公約、実現できたのですか?
意見箱を設置しました。するとすぐに「学食のメニューを増やしてほしい」「売店のポテトを増量してほしい」といった要望が寄せられ、どちらも実現しました。
──生徒会活動で見えてきた課題はありましたか。
一番悔しかったのは、生徒会長の最後の仕事である10月の体育大会での成績発表で、土壇場で体育教師が生徒会長の僕に相談もなく、その役を生徒会総務の3年生に変えたことです。僕は翌日、直談判しました。先生は、僕に相談しなかった理由を「視野になかった」「ごめんな」と言いましたが、学内で民主主義が機能していないと痛感しました。
多くの学校がそうかもしれませんが、生徒会の決定で学校運営がすぐに変わるわけではないです。校則を変えるにも、生徒がこうしたいと思っても、結局は教師、そして最終的には校長が決定します。僕はここを変えたいと思いました。校則の変更については、生徒会でメリットとデメリットを徹底して話し合い、それを書面にして全生徒に配り、保護者にも配り、話し合ってもらい、最後は生徒の投票で決めたい。それを公約に次の生徒会長選で演説したんですが、落ちました。相手候補の公約が「携帯電話使用の自由化」といった身近な公約だったのに対して、僕の公約は「わかりにくい」と言われました。前回は田中角栄でしたが、このときは、土下座をして選挙活動をした片山さつき国会議員を真似て、実際に土下座しました。逆効果だったかもしれません(笑)。
門前払い
──去年の3月、『日本中学生新聞』を創刊しました。
去年5月に広島でG7サミットが開催されました。僕は広島から選出された岸田文雄首相をなんとしても取材したいと思いました。というのは、唯一の被爆国でありながら老朽化した原発を動かそうとしている姿勢に疑問を覚えていたからです。でも記者申請に必要な写真付き身分証明書をもっていませんでした。マイナンバーカードもないし、当然運転免許証もない。パスポートに貼られているのは2、3歳の頃の写真です。そこで外務省に電話で相談しました。でも、「学生はダメ」「実績がない」「法人でなければ」との理由で申請できませんでした。そこで実績を作ろうと、3月下旬に発行したのが『日本中学生新聞』です。
川中さんは、インターネットでニュースを発信するサイト「note」に自身の記録を書き記し、外務省とのやりとりも描かれている。その一部を抜粋する。
【「学生だからダメ」と申請を断られてから3日。納得がいかないぼくは、『高校生記者が伝えるG7広島サミット』という記事を2023年3月14日にテレビ新広島が出しているのを見つけた。高校生記者は“学生”じゃないか! ぼくは、G7広島サミットの受付に電話をした。
「何故学生の取材がダメなのか?」
「G7広島サミット自体が大きなイベントであるため、法人対象なので学生は該当しない」
「フリーランスライターもいますよね?」
「フリーランスの方はまた別の書類を提出していただいたら、審査してもらうことは可能です」
「別の書類とは?」
「活動の実績、自分の署名入りの記事を提出していただく必要がある。それで初めて審査にかけさてもらう。そもそも学生の方は対象としていないイベントなので」
「学生がダメとはどこで決まったのですか?」
「外務省です」
「誰によって決められたのですか?」
「申し上げられないです」
「とにかく納得がいないです」
「納得がいかないと言われましても、そもそも対象にしていない所を対象にして欲しいということですよね?」
「そもそも対象ではないと書かれていないんですよね。ホームページには。僕は参加をしたくて申請に必要な新聞をつくりました。悔しいです」】
全ジャーナリストが見習うべき粘り。川中さんが悔しがるのは、欧米では子どもは「小さな大人」として見てもらえるのに、日本では子どもは「人として見てもらえない」ことだと言う。
候補者全員取材がモットー
──『日本中学生新聞』はどうやって読んでもらっているんですか?
知人に手渡ししたり、大阪市西区にある書店『MoMoBooks』に置かせてもらったり、何かのイベントに呼ばれたときなどに配布しています」
──新聞は今年1月にも発行され、原発を軸にした日本のエネルギー政策の問題点を突いています。手書きの新聞はインパクトがあります。敢えて手書きにしたんですか。
はい。忙しい大人には無理ですが、学生の僕ならできます。活字よりも、僕の意志が読み手に伝わると思うんです。
──新聞や「note」に書かれた記事を大きく分類すると、川中さんの関心は「大阪万博」「IRカジノ」「選挙」、そして「学校の民主主義」に向けられています。選挙ですが、川中さんは大阪府での選挙はどれくらい取材したのですか。
覚えているだけでも、茨木市長選、京都市長選、堺市長選、吹田市長選などです。僕は、立候補者にはなるべく全員に取材するようにしています。
──全員に取材となると、アポを取るのはたいへんでは?
いえ。僕は、政治家にはアポなしで取材すべきと考えています。僕が欲しいのは、事前質問に対して用意された回答ではなく、候補者がその時点で有している見解や意見です。それはアポなしで導き出されると思うんです。もしアポなし取材を候補者が断れば、それは国民を拒絶することだから、アポなし取材にどう応えるかで候補者の姿勢もわかるんですね。
──特に覚えている取材はありますか?
昨年6月に行われた堺市長選です。当選はしなかったけど、候補者の野村友昭さんは、選挙活動中は自転車で遊説していたんです。告示日、それを見かけたので、自転車を走って追いかけました。野村さんの選挙事務所に着いた時はもう息が切れていましたが、アポなし取材をすることができました。
このときのことは「note」にこう記されている。
【(告示日の)5月21日。(自転車で走る)野村候補を必死に追いかけ、取材をさせてもらった。取材1号らしい。
──どんな堺市にしたいですか?
「やっぱり市民の生活を良くしたい。4年前、永藤さんが当選して、この4年間堺市の運営をやってきたんだけど、僕は意見の違うところがあるんだよね。市民の皆さんにこの4年間どうでしたか? っていうことを問い直したくて立候補しました」
──永藤市政のよく無かった点はどこですか?
「お金を使わなかったこと。なんか、使ったらあかんみたいな風潮ってあるでしょ。逆なんですよ。市が使うお金は、市民が収めた税金が元です。その税金を、学校をきれいにし、水道を守ったりとか、住民サービスの拡充に使うわけです。そのお金を永藤さんは使わなかった。そうすると住民サービスはどんどん下がっていくでしょ。私たちの暮らしはこの4年間にコロナもあったし、それから今、物価もすごく高いし、そういうものを助けるために、お金を使わないといけなかった」
──IRカジノについてどうお考えですか?
「もうずっと4年間、反対の活動をしてましたし、ギャンブルって絶対に人を幸せにしないと思う。大阪府とか大阪市は『カジノは儲かりますよ』って言うけども、誰かの不幸で誰かが幸せになるのはおかしい。カジノに頼らない別の何か方法で、市民の生活とか府民の生活を豊かにしたい」
次に維新の永藤英機候補の第1声を聴きに行った。第1声が終わると、永藤候補に取材したいと言ったが、今は無理と断られた。あきらめる訳にいかない。次の演説予定地、中百舌鳥へ向かった。演説の後の永藤候補に取材をさせてもらった。
──どんな堺市にしたいですか?
「これからの未来に向けて、特にお子さんこれからの未来、夢と希望がもてる堺を作りあげていきたい」
──IRカジノについてどうお考えですか?
「堺市ではありません。大阪府と大阪市でやることなので」
忙しい告示日の朝に取材に応じてくれた野村候補、永藤候補、ありがとうございました】
これに続き、川中さんは、投票の呼びかけを行っている。
【堺市長選挙。堺市に住んでいなくても選挙活動はできる。堺市に住む友だちに電話をするのだ。その友だちに(情報を)広げて欲しいとお願いも出来る。これは、公職選挙法でも認められている(18歳以上に限る)。候補者がぼくに話してくれたことでもいい、読んで感じたことを横に広げたり、SNSや新聞で知って思ったことでもよい。誰かと話をして欲しい。それは、政治は生活だということを皆で共有することにつながるから。そして、大人が会話をすれば、子どもは興味を持つからだ】
保坂展人さんと出会う
この取材力と発信力──川中さんはすでにジャーナリストとしての優れた資質を身につけている。だからこそマスコミの問題点も指摘する。これは私の見解と共通するところで、例えば、リニア中央新幹線がそのいい事例だが、現在のマスコミは大事業についてはメリットだけを伝え、デメリットを伝えない。川中さんはそれを地元開催予定の大阪万博計画で痛感している。
──やはり地元開催ということで万博の問題には関心があるのですね。
はい。去年ですが、180人いたグループラインの中学1年生に万博に関してのアンケートを実施したら、約40人から回答がありました。でも、その多くは「なんとなく楽しそう」といった回答で、そもそも万博のメリット、デメリットを知らないということがわかりました。逆に言えば、メディアはメリットだけを報道し、デメリットを報道していないということです。例えば、万博会場となる夢洲にはPCBもダイオキシンも埋まっていることはほとんど報道されません。
──私が長年取材するリニア中央新幹線計画でも、マスコミはデメリットを伝えません。そもそも、リニアで「バラ色の未来がやってくる」的なイメージ報道ばかりで、リニアが必要であればその必要な理由を論証する記事を出すべきなのに、そういう報道こそありません。
仮に万博が必要だとしても、工事も進んでいない以上、また有毒なものが埋まっている以上、僕は万博をやるのであれば延期したほうがいいと思います。例えば、ドバイ万博だって2020年開催予定が、コロナ禍のために1年延期しました(筆者はこれを知らなかった)。さらに今考えるべきは、大金を万博につぎ込むよりも、まずは元日の地震で被災した能登半島への復興にお金をかけるべきです。復興、あまり進んでいないじゃないですか。でもその主張はマスコミからは聞こえてきません。
──万博推進とは真逆の意見に対して批判的な意見は寄せられませんか?
誹謗中傷もあります。でも僕は、万博に賛成・反対を言っているわけじゃない。ただ、そのメリットとデメリットを伝え情報共有したうえで、ひとりひとりが自分で考えて、議論ができる場を生まなければいけないと言っているだけなんです。
──記者活動を通じていい出会いはありますか。
ひとつが、昨年8月、東京・世田谷区長の保坂展人さんと会ったことです。保坂さんは、今の僕と同じ中学生のときに学内で政治活動したことで、教師がそれを内申書に記載、高校入試が不合格となりました。思想の自由を侵害されたとして、東京都と千代田区を相手取り国家賠償裁判を起こしたんです。その体験は、まさしく僕が小学生のときに体験したことに似ています。お話しさせてもらって、とにかく学校の構造が昔から変わっていないことを再確認しました。
──学校教育に足りないものは何だと思いますか。
議論がないことは話しましたが、社会の授業でも、古墳時代のことなんてさっと飛ばしていいから近代史を教えてほしいです。歴史の教科書の裏表紙には「昔の歴史を顧みて、新しい暮らしやすい社会を作り上げていくために歴史を学ぶ」と明記されています。そうであれば、近代史をきちんと学んで、どう近代に犯した過ちを繰り返さないようにするのか、どう戦争を起こさせないようにするのかってことを考えるのが先じゃないですか。なぜ日本は太平洋戦争を起こしてしまったのか。なぜドイツはファシズムを選んでしまったのか。なぜ日本の関東軍・陸軍は、大東亜共栄圏といいながら多くの国を隷属化していったのか。でも学校は、そういうことをきちんと議論させない。しかも、戦争を学ぶとしても、戦争での被害ばっかり学ぶんですよね。従軍慰安婦とか徴用工問題とか、日本の戦争責任は1切学ばない。
──受けたい授業はありますか?
スウェーデンの主権者教育を受けてみたいです。数年前、本屋で偶然、『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む』という本を目にしまして、読んでみたらその内容が凄い。例えば、日本ではメディア情報については、溢れる情報のなかからファクトチェックしようという他人の情報を得るための道具としてとらえられるのに、スウェーデンでは、一般市民が正しいと思った自分の情報を積極的に発信する道具としてとらえています。そして投票率は30歳未満でも80%以上と主権者意識がとても高い。やはり小学生のときからみんなで議論をする場が用意されているからなんですね。
──将来は、外国への留学も考えています?
いいですね。でも僕は英語が苦手なんです(笑)。
──中学生になってから、活動の幅、そしてやりたいことは増えているのでしょうか?
小学校時代より活動の幅は広がりました。取材も重ねているし、まず、いろんな記事を読むようになりました。新自由主義的な雑誌だって読みます。僕は、日本をよくしたいなら、右も左もなく、いい意見を取り入れていきたいと思います。例えば、憲法改正にしても、自民党案はもってのほかですが、唯一評価できるのは、「臨時国会は要求があれば20日以内に開かなければならない」と明記したことです。岸田政権ではその開催に2ヵ月もかかりました。
──将来は、政治家とかジャーナリストを目指す選択肢はありますか?
あります。でも、まずは自分で勉強を重ね、自分が知りたいテーマを追究することに力を注ぎたいです。当面の目標は、やはり、岸田首相の記者会見に出席することです。なぜ、広島出身の総理が核兵器禁止条約を批准しないのかは、ぜひ尋ねてみたいです。
──お互い、がんばりましょう。
かわなか・だいじ 2010年大阪市生まれ。尊敬する人は畠山理仁、今井一(ともにフリージャーナリスト)、チャップリン。